門前とは
門前(メンゼン)とは、ポン・チー・明カンといった「鳴き(副露)」を一切していない状態のことです。手牌14枚をすべて自分でツモってきた牌だけで構成している状態を指します。鳴きをした瞬間に門前ではなくなります。
門前の対義語は「鳴いている状態」で、鳴いた面子(ポンやチーで取った組)は手牌の横に公開して置きます。鳴いた面子があると門前ではないため、門前でしか成立しない役は使えなくなります。
門前でしか成立しない役
リーチは門前かつ聴牌のときにのみ宣言できる役です。リーチをかけることで裏ドラや一発の和了チャンスが生まれ、手牌の価値が大きく上がります。
門前清自摸和(メンゼンツモ)は、門前の状態で自分でツモった場合に成立する役です。鳴いているとツモ和了しても門前清自摸和は付きません。また平和(ピンフ)も門前限定の役です。これらの役を狙うために、鳴きを我慢して門前を維持することが麻雀の基本戦略のひとつとなっています。
点数計算の観点では、門前でロンした場合(門前ロン)に符が10符加算されます。同じ手牌でも門前でロンするほうが、鳴いてロンするより高い点数になることがあります。
門前を維持するメリットとデメリット
門前を維持することで、リーチ・門前ツモ・平和などの役が狙えるほか、手牌が相手に読まれにくいという防御上のメリットもあります。
一方で、鳴かないとテンパイまでのスピードが落ちることがあります。特に相手が先にリーチしているときや、点棒が少なく早上がりが必要な局面では、鳴きを使って速度を優先する判断も重要です。門前か鳴きかの選択は、得点効率とスピードのトレードオフを意識して行うのが麻雀の醍醐味のひとつです。