天和 (テンホー)

天和は、親が配牌の時点ですでに和了形になっている場合に成立する役満です。ツモも鳴きも一切必要なく、麻雀で最速の和了とも言えます。確率は約13万分の1と極めて低く、生涯で一度も経験しないプレイヤーがほとんどの幻の役満です。

飜数
役満
鳴き
不可(門前のみ)
喰い下がり
なし

成立条件

天和は以下の条件をすべて満たすと成立します。

  • 親(東家) であること
  • 配牌として配られた14枚の牌が、 すでに和了形 になっていること
  • ツモ・鳴きを一切行っていないこと

通常の麻雀は配牌後にツモや鳴きで牌を入れ替えながら和了を目指しますが、天和はその操作が不要な状態、つまり 配牌の瞬間に勝負が決まる 特殊な役満です。和了形は4面子1雀頭・七対子・国士無双など、通常の和了形すべてが対象になります。

子(南家・西家・北家)が配牌で和了形になっていても天和は成立しません。子の場合は第一ツモで和了することで 地和(チーホー) が成立します。

出現頻度の目安

天和の確率は 約13万分の1 と言われています。麻雀の役満の中でも最も低い確率のひとつです。

理論上、34種類の牌を組み合わせて14枚が和了形になる確率は約3万分の1。そこに親(1/4の確率)を掛けた数字が13万分の1です。実際には牌の分布や残り枚数の制約があるため、この確率はあくまで目安です。

長年麻雀を続けているプレイヤーでも天和を経験したことがない人がほとんどです。記録として残っているケースは非常に珍しく、麻雀の 「最大のロマン」 として語られます。

天和を経験するには

天和は完全に確率の問題であり、プレイヤーが戦略的に狙うことはできません。強いて言えば、以下の点を意識しましょう。

  • 局数をこなす 天和はとにかく親になる回数を増やすことが唯一の近道です。多くの対局をこなすほど経験できる可能性が高まります。
  • 配牌を丁寧に確認する 配牌時に手牌を素早く確認する習慣をつけると、和了形になっていた場合に見逃しを防げます。
  • ルールを確認する 天和が認められているルールかどうかを事前に確認しましょう。ローカルルールによっては天和を採用していない場合があります。

なお、天和が成立した場合は 宣言不要で即座に和了 が成立します。ただし、誤った宣言はペナルティになることがあるため、確実な場合のみ申告してください。

実戦動画

プロの実戦で天和が決まる場面です。狙い方の参考にしてください。

Mリーグ|天和

複合・関連する役

天和は役満のため他の役との複合は基本的に行われませんが、混同しやすい役・関連する役を押さえておきましょう。

  • 地和(チーホー) 子が第一ツモで和了する役満。天和が「親の配牌和了」なのに対し、地和は「子の第一ツモ和了」です。どちらも運のみで決まる役満という点は共通しています。
  • 人和(レンホー) ルールによっては「自分の第一打牌前に他家の捨て牌でロンする」役(役満または特殊飜)として採用されることがあります。天地人の「人」に当たる役です。
  • 国士無双(コクシムソウ) 配牌に么九牌が多い場合に狙う役満。天和とは別物ですが、どちらも「配牌の内容に大きく左右される役」という点で似た感覚があります。 国士無双の牌姿例

点数は役満なので、子32,000点・親48,000点です。天和は親のツモ和了なので、子3人から各16,000点を受け取ります。具体的な点数は 点数早見表 で確認できます。

よくある質問

天和は親だけ?子はどうなる?

天和は親限定の役満です。子が配牌で和了形になっていても天和は成立しません。子の場合は第一ツモで和了すると「地和(チーホー)」が成立します。

天和の確率はどのくらい?

天和の確率は約13万分の1と言われています。配牌で和了形になる確率(約3万分の1)に、親である確率(1/4)を掛けた数字です。一生に一度も遭遇しない人がほとんどです。

天和は鳴いて成立する?

いいえ。天和は配牌の時点で和了形になっていることが条件です。鳴くと配牌後の操作が発生するため天和は成立しません。そもそも配牌で和了できるため鳴く機会もありません。

天和の点数は?

役満なので、子なら32,000点、親なら48,000点(ツモ和了なので子から16,000点×3)です。ただし天和は親の配牌和了なのでロンはなく、天和の時点で親のツモ和了として処理されます。

天和はどんな牌姿でも成立する?

成立条件は「親の配牌14枚が和了形であること」です。牌姿の種類は問いません。通常の4面子1雀頭でも七対子でも国士無双の形でも、配牌で和了形になっていれば天和です。

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